「ゆっくりと、だが着実に」 ——当塾の指導方針
- 沓掛塾
- 2月27日
- 読了時間: 3分
更新日:10月28日
「ゆっくりで大丈夫です」
「ゆっくりで大丈夫」 ――これは、私が授業中にいちばんよく生徒にかける言葉です。
テストや成績を意識すると、つい「早く進まなきゃ」「次の単元に行かないと」と焦ってしまいがちです。
でも、実はその「焦り」こそが、成績が伸びにくくなる一番の原因です。
一つひとつ、確かめながら進む
早く終わらせようとする必要はありません。
一問ごとに、
一つ一つ解くプロセスを確認しながら、
グラフや図などを丁寧に書きながら、
英文の構造を具に把握しながら、
必要であればその問題を解くための前提となる知識を確認しながら、
勉強を進めていく。
そして、
わからなかったら、もう一度最初から。
一度できても、少し時間をおいてもう一度。
それでもスムーズにいかなければ、また最初から。
「遅い=悪い」ではありません
多くの子が「こんなに時間がかかっていたら遅いんじゃないか」と不安になります。
ですが、焦って先に進んでも、残るのは“なんとなくわかった気がする”という感覚だけです。
その感覚はすぐに消えてしまい、あとでまた一からやり直すことになります。
本当に力になるのは、時間をかけて自分の中に刻み込むように理解した経験です。
ゆっくり進むことこそ、いちばんの近道
実は「急いで進むこと」のほうが楽です。
一見やっているように見えますし、「進んだ」という安心感もあります。
でも、そこで理解を置き去りにしてしまうと、結局また同じところでつまずきます。
ゆっくり進むには我慢が必要です。
「あれもこれもやりたい」「早く終わらせたい」気持ちをぐっとこらえて、目の前の問題にじっくり向き合う。
その積み重ねこそが、確かな学力をつくります。
「歩けないのに走れない」
「ゆっくりやっていたら試験時間に間に合わないのでは?」と思う方もいるかもしれません。
大丈夫です。
歩けないのに走ることはできません。
まずは、ゆっくりでも確実に「歩ける」ようになることが先です。
例えば共通テスト英語。
「時間が足りない」と言われる試験ですが、正確に読めるように練習を重ねるうちに、自然と読むスピードも上がっていきます。
精読(ゆっくり正確に読む)力がつけば、速読(すばやく読んで理解する)力も必ずついてきます。
実際、当塾で精読を重ねた生徒で、「共通テスト英語を時間内に読み終われなかった」生徒は一人もいません。
一人ひとりに合った「ゆっくり」で
もちろん、「ゆっくり」といっても、そのスピードは人によって違います。
勉強が得意な生徒のゆっくりと、苦手な生徒のゆっくりはまったく別のスピードです。
沓掛塾では、生徒一人ひとりの理解のペースに合わせて、その生徒にとって力を伸ばすのに”ちょうどいいゆっくり”で指導しています。
焦らず、でも確実に、力を積み上げていく。
そうした指導を大切にしています。
沓掛塾は、「ゆっくり、でも確実に力をつける」ことを大切にする塾です。その積み重ねが、確かな学力と自信を生みます。


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