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茨城県公立中高一貫校入試の勉強のスタートは、遅くてもいつまでなら大丈夫なのか

  • 沓掛塾
  • 3月6日
  • 読了時間: 4分

更新日:3月15日

受験にフライングはない。どんな受験でも勉強のスタートは早いに越したことはない。



公立中高一貫校の受検についてもその例外ではありません。



とはいっても、とくに中学受験の場合、受験する意思を固めるのが遅くなり、それに伴い勉強のスタートが遅くなってしまう生徒がいるのも事実。



では受験することを決めるのが遅くなってしまった場合、遅くてもいつまでなら大丈夫なのか。



私見を述べます。スタートが遅くなった生徒(家庭)の一つの参考にしていただけたらと思います。




ここで述べることは、小さな、それも中学受験指導を前面には出していない塾のスモールサンプルをもとにしたものです。また多分に私の肌感覚に依るものです。その点を含みおきください。


また茨城県の公立中高一貫校と言っても、近隣の公立中高一貫校である古河中等、下妻一高付属中、水海道一高付属中、それと近隣ではありませんが指導経験のある下館一高付属中に限ったお話です。




古河中等・下館一高付属中


勉強のスタートがもっとも遅かった生徒では、6年生8月スタートで合格しています。6月、7月スタートでも合格した生徒もいます。



これまでの経験から、公立中高一貫校受検は、ある程度地頭がよく計画通りに勉強を継続してくれる生徒であれば、スタートが遅くてもなんとかなると私は考えています。



6月、7月スタートでも、これだけのことをこれだけのレベルでやってくれれば合格するだろう、といった私なりの基準もできています。この基準は受検勉強を早くからはじめた生徒に求めるレベルよりはさすがに下がります。しかしそこをこえさえすればいけるという基準です。



もちろん通らなかった生徒もいます。



この基準は、通った生徒だけでなく、通らなかった生徒も指導した経験も踏まえて作り上げたものです。





下妻一高付属中・水海道一高付属中


一昨年、水海道一高付属中を志望する生徒を6年生7月末から指導しました。勉強をしっかりやる生徒でしたが、通りませんでした。(この年、たまたまですがほぼ同時期に指導をスタートした生徒がおり、その生徒は下館一高付属中を受検し合格しました。)



今年下妻一高付属中を志望する生徒を6年生6月から指導しました。約7か月、こちらの立てた計画に従いよく勉強してくれました。しかし通りませんでした。



この2名とも、私の考える基準には達していました。なお、下妻一高付属中、水海道一高付属中志望の生徒の指導経験は私はこの2名だけです。




古河中等・下館一高付属中は通り、下妻一高付属中、水海道一高付属中は通らなかった


スタートが遅かった生徒すべてに対し、同じ基準の達成を目指して指導しました。どの生徒もまじめな生徒でこちらの立てた計画に従ってがんばってくれました。



しかし、古河中等、下館一高付属中は通り、下妻一高付属中、水海道一高付属中は通りませんでした。





古河中等・下館一高付属中と下妻一高付属中・水海道一高付属中の違い


古河中等、下館一高付属中は例年倍率は2倍はいかない。



水海道一高付属中は例年4倍越え。下妻一高付属中も例年2倍を超える。本年度の下妻一高付属中の倍率は2.48倍です。今年受けた生徒は女子生徒なのですが、女子に限ってみれば20人の定員に受検者60名。3倍です。



古河中等・下館一高付属中と下妻一高付属中・水海道一高付属中のあいだの倍率の差はかなり大きい。一般に3倍というのはそうとうに厳しい受験です。近隣高校の倍率は高くても1.25倍。高校受験の比ではありません。



倍率に差があることに伴い、とある資料(←ウェブでは公開禁止の資料です。気になる方はお通いの塾にきいてみてください)をみると、合格点にも古河中等・下館一高付属中と下妻一高付属中・水海道一高付属中との間には大きな差ができています。




いつまでに勉強をはじめるべきか、あるいは遅くてもいつまでなら大丈夫か


遅いスタートでは下妻一高付属中、水海道一高付属中の合格は難しいのではないでしょうか。



このように言うのは、私自身の指導力不足を棚に上げて、責任を時間不足に転嫁しているようで大変心苦しいのですが、これが正直な感想です。



(今年の生徒から不合格の報告を受けてからすでに一ヶ月半が経過しています。未練がましいようですが、今でももう少し時間があったらと思ってしまいます。)



結論です。



現在の倍率が今後も同様に推移するかぎり、



古河中等・下館一高付属中→遅くても6年生の夏休みにはスタート


下妻一高付属中、水海道一高付属中→遅くとも6年生4月にははじめたい



少なくとも現在の私の指導力ではここが限界。今後、ここより遅いスタートの生徒の指導はお引き受けしないつもりです。



スタートが遅くなった際の参考にしていただけたらと思います。




繰り返しますが、受験にフライングはありません。早く始めるにこしたことはありません。早めのスタートを推奨します。









 
 
 

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